2014/09/07

サニーデイがデビューしたのは確か僕が17か18歳の頃だった。その頃はフリッパーズや所謂渋谷系一色で、歌詞はと言えば「だろう、だろう」のオンパレード(分かる人は分かると思う)。今ではあまり知られていないと思うけどサニーデイもアフターフリッパーズを公言して出てきた沢山のバンドの中のひとつだった。ちなみに僕は幻とも言えるデビューミニアルバムも買った。7年ぶりに観た曽我部さんは円熟味すら感じたし、こんなに格好良かったかな?相変わらずノスタルジーをくすぐるのが抜群にうまい。そして風景の描写が文句なく美しい。2曲聴いたら帰ろうと決めていたけど、もう一曲もう一曲と最後まで居てしまった。ここ何年か何本もライブを観たけどそういった気持ちにさせてくれる人はなかなかいなかった。たくさんのなにかが削ぎ落とされて残ったもののシンプルさみたいなものだけが存在してた。自分がいったい何なのか、を知っている人だ。心から尊敬する、そして心から長生きして欲しいと思う。