2014/08/21


僕が20代の初めの頃、知り合いに変な人(変わった経験を沢山してる人って意味ね)がいて、ちょうど15歳年上で職業は芸術家。国から派遣されて海外に行ったりしてた人なんだけど。その人が若い頃、どういういきさつかは覚えていないがアメリカの荒野にしばらく住んでいたんだって。そこは大昔から地形とかが殆ど変わってない所だったから、その土地に体が馴染んできたら、自分ならここに身を潜めて鹿を狙うなって考えた場所の足元には必ず矢じりが落ちてたりすんだって、その瞬間によぎる事なんて大昔のひとも同じだよ。人の考える事なんて何百年経ってもそう変わらない。ってそういう感じで面白い話をしてくれた。…蝉の鳴き声を聞くには両郷はちょうどいい。ミーンミンミン。THE日本の夏。向かいの山から膨らむ雲を眺めながら、縁側で話すなんて、200年前の人たちも友人と共に夏の終わりを間近に感じながら、きっとそうしてただろうね。