2014/07/11

お店にいると色んなところのコーヒー豆が集まってくる。みんなが気になる豆を買ってきたり、知り合いにいただいたり。そういったものは必ず試飲するんだけど、いつも面白いなぁと思うのが、「どう?美味しい?」と聞くと大体ストレートに感想を言わないで、なんとなく周りの反応をみたり、率直な意見を言う人に同調したりする。多分自分が見当違いの感想を言ってしまう事がちょっと怖いんだろうな。でもそういう時に、「どう?好き?嫌い?」と聞くとみんな「好き」「嫌い」から入って素直な感想を言い始める。美味しいかと聞くとそれ全体の感想を決定する事を言わなきゃいけないから躊躇するんだな。気持ちもわかる。まあ、内輪だけの話なので何を言ってもいいっちゃあいいんだけど。美味しいは良いとして、不味いは確かに作り手への敬意を欠いている。以前、コートドールの斉須シェフがインタビューで料理人は殆どの方が考え、アイデアを出し、研究し、自分が納得のいくものを出している。それを美味しいか美味しくないかで判断出来ない。好きか嫌いかでしか評価できない。という趣旨の事を言ってらしたのを思い出した。そりゃあそうだよなぁ。ふむふむなるほど、やっぱり「味はお口に合いますか?」ってことなのだ。