2016/01/04






気温14℃、こんな暖かいお正月は記憶にないなぁ。昨年は元旦から2日間大雪だった。鳥取で迎える2度目の年越し。とは言っても今年は松江の老舗ホテルでのんびりしている間に、気がついたら年が明けてた。酔い覚ましに近くのコンビニまで行った時に、まさか人生で大晦日の夜に松江を歩くことがあるなんて思ってもみなかった、と美しい街を眺めながらしみじみ思う。もうすっかり西の人だなー。年末年始は1週間ほどお店はお休み。元旦から仲間たちと戦うように働いていた頃も、それはそれで楽しかったが、時間と共に環境は変わって行くもの。そのおかげで元旦からこうして足立美術館の庭園を眺めることができるわけで。子どもがもう少し大きくなって、余裕が出てきたら人が休んでいる時期の安息の場を短い時間でも提供出来るようになるかもしれないし、そんな気にはもうならないかもしれない。その時に決めよう。美術館で目にした魯山人の言葉に深く共感をしながら、今年の目標を心の中で唱える。前に栃木で働いていた時は、向こう15年分くらいの自分の仕事の計画が立ててあったから、それをどういう方法で実現して行くか、そればかり考えて働いてた。きっとそのまま働いていたら、全部実現出来ただろうなと思う。それくらい守られた環境にいた。多くのものより、確実なもの、忙しい店でなく良い店に。少し前にいろいろブレて自分が定まらない時に、簡単なことを簡単に教えてくれた人がいた、「派手なものを見せられると、心はざわつくけれど、うちはうち、よそはよそ」。全くもってその通り。ちょっとすっきりとした気持ちで内面とだけ向き合えそうな2016年始まりました。皆様、どうぞよろしくお願いします。