2015/01/20



大阪の小島家では昔から「記念日に贈り物」の不文律があって、家族の誕生日、父の日母の日、節目の結婚記念日、入学、卒業など家族同士で必ず何かを贈り合った。身内に対してそういう感覚を忘れてしまう者が外の人に対して気配りが出来るはずがないという父の教えだった。現在では佳織さんの誕生日にも実家から毎年贈り物がちゃーんと届く。忘れていそうな時には「もうすぐお父さんの誕生日よ」「お母さん還暦だからね」といった電話が掛かってきたりもしていた。年がら年中何かを贈っている感じになってたいへんだなぁと感じていた時もあったけど、単純に人を喜ばせようぜっていうこの教えは、今となっては遠く離れている家族ってものを感じる貴重な瞬間かもしれない。何十年も贈り物をしていると正直だんだんネタも尽きてくるし、今何に興味があるのか情報がないので不思議な物も時々ある。それも含めて考える時間が大切なのだと思う。もうすぐ僕の誕生日なので実家からプレゼントが今朝贈られてきた。派手な蓋を開けるとなんと佃煮!父の中で僕もそろそろそういう物が嬉しい年頃になって来ただろうってことか。なんか新しいステージに行った感じがする。それにしても佃煮の誕生日プレゼント、渋過ぎない?