2016/01/07

実家で長年使っていたダイニングテーブルが届いた。僕がずっと父にいつかゆずって欲しいと言っていた物だ。デンマーク製のチーク材でエクステンション付き。僕が物心ついた時から実家で使っていたからもうすぐ40年戦士。今はヴィンテージ家具になって、北欧家具屋ならそこそこいい値段がつくだろう。状態も良く、まだまだ現役、きっとこれからもまだまだ現役。嬉しいなぁと思って、お店のどこに置こうと見回していたら、妙なことに気が付いた。北欧家具に間接照明、ゴムの木やときどきある自作の家具、山ほどの本があることもソファが好きなことだって、僕が生まれ育った実家にあったような物ばかり。一番落ち着く形を探していたらそうなってた。結局僕がそういう面で最も影響を受けた人は、誰よりも父だったのではないかと思う。






2016/01/04






気温14℃、こんな暖かいお正月は記憶にないなぁ。昨年は元旦から2日間大雪だった。鳥取で迎える2度目の年越し。とは言っても今年は松江の老舗ホテルでのんびりしている間に、気がついたら年が明けてた。酔い覚ましに近くのコンビニまで行った時に、まさか人生で大晦日の夜に松江を歩くことがあるなんて思ってもみなかった、と美しい街を眺めながらしみじみ思う。もうすっかり西の人だなー。年末年始は1週間ほどお店はお休み。元旦から仲間たちと戦うように働いていた頃も、それはそれで楽しかったが、時間と共に環境は変わって行くもの。そのおかげで元旦からこうして足立美術館の庭園を眺めることができるわけで。子どもがもう少し大きくなって、余裕が出てきたら人が休んでいる時期の安息の場を短い時間でも提供出来るようになるかもしれないし、そんな気にはもうならないかもしれない。その時に決めよう。美術館で目にした魯山人の言葉に深く共感をしながら、今年の目標を心の中で唱える。前に栃木で働いていた時は、向こう15年分くらいの自分の仕事の計画が立ててあったから、それをどういう方法で実現して行くか、そればかり考えて働いてた。きっとそのまま働いていたら、全部実現出来ただろうなと思う。それくらい守られた環境にいた。多くのものより、確実なもの、忙しい店でなく良い店に。少し前にいろいろブレて自分が定まらない時に、簡単なことを簡単に教えてくれた人がいた、「派手なものを見せられると、心はざわつくけれど、うちはうち、よそはよそ」。全くもってその通り。ちょっとすっきりとした気持ちで内面とだけ向き合えそうな2016年始まりました。皆様、どうぞよろしくお願いします。











2015/12/08

LIFE

なんだか急に寒くなって、家もお店もどうやって暖を取るかばかり考えている毎日。東郷湖の向こう側に見える山々も焼き色がついて行くトーストの如く色が変わって行く。エアコンで乗り切れんじゃないか、なんて甘いことを考えていたんだけど、やっぱり薄ら寒いので巨大な石油ストーブを投入したらお店全体が暖かくなって、お客さんの雰囲気が一気に和らいだ。「寒くない』と「暖かい」の違いを体で実感する。お店の一年目って何もかもが手探り。セオリー通りにはいかない。おかげさまで先日のライブは盛況のまま終了し、その後にお礼のメールをいただいたり、お手紙が届いたりと、良い時間を提供出来たのだとじわじわと実感が湧いてくる。すべてはカルンさんや夜長のお二人、そして、お手伝いをしてくれたカルンさんの友達、駐車場を貸してくれた銀行やご近所さん、ボランティアを買って出てくれた女の子、義弟、僕らがなかなか行けないだろうからとフライヤーを各方面へ配ってくれた常連さんたちのおかげなのだ。そのライブ後、娘が保育園でもらってきた風邪で1週間以上も家族全員不調。保育園にも行けず、義母に預けっぱなし。もう生活のすべてが自分たちの力だけでは成り立たない。夜中に咳き込んで泣きながら起きる姿を見てるとどうしようもなく辛いけれど、本人はもっと辛いに違いない。芳枝さんが言ってた、そうやって親も成長していくのよ。最近、自分たちの店が良いお店だなと思えることが多くなってきた。少し前までは何かが足りない、何かが足りないとばかり思っていたけど、自分がその何かを手放すことができたのかもしれない。毎日でなくても、その瞬間にそう思えたことを大切にしなくては。翻弄されながらも今までにない濃密な時間が過ぎて行ってる。今期から微妙に高い区費の徴収も始まり、どうやら小島家は松崎4区の住民として認められたらしい。僕より少し後に家事を終わらせてから歩いて出勤する佳織さんは、挨拶する人が結構いるみたい。鳥取に来てちょうど一年。そんなこの頃。






2015/11/20

大きく揺れてから少し時間が経って、街は落ち着きを取り戻しただろうか。今朝、早くに目が覚めて、何故かすごくパリに思いを馳せる。お店の開店準備をしている間に小玖有を連れてフランスに行こうか、なんて話も飛び出したくらいだから、チャンスがあればいつでも行きたいと思っている。最後に行ったのはもう数年前になるなぁ、コンサートホールでピリスのピアノを聞いて、もちろんカフェでコーヒーを飲んで、レストランで食事なんてことを当たり前のようにした。今回はそんな時に起きたのだから、あぁあの瞬間に…と少しばかりは状況を想像することが出来る。なぜあの街だったのか、とかフランスの歴史の是非を議論したいわけではないし、だからと言ってFacebookのプロフィール写真を三色にしようとは思わないけど、いったい何が悲しいって、そんなことがあっても残酷なばかりに淡々と日が昇って落ち、そしてきっと今日もパリの朝は息を飲むくらいに美しい。






2015/09/14


秋だからかなぁ、なんとなく思うところがあって、ブログをお休みしようと思います。しばらくして人知れず再開しているかもしれませんし、このまま…かもしれません。ご心配なく。毎日忙しいですが、みんな元気にしてますよ。環境だけでなく、心ももっともっと前を向かなくてはいけないのです。それでは…。












2015/09/02


黒磯に来てくれていたお客さまがわざわざ来鳥されたり、東京ストアの男の子が寄ってくれたり、近所の方々や友人たちや家族に支えられてのひと月。お店を形にして行くって結構大変。世の経営者たちも皆これをやってきたんだなぁ。へとへとな日に、ぼーっとしていたら、遠くから来店された方に「感動しました!」と言っていただきハッとすると同時に救われた気持ちなる。しかし、その言葉の余韻に浸って後半再びぼーっとしてしまった。休みの前夜、図書館で借りたアリス・ウォータースの本を読んでいて、またもやハッとさせられる。そして、そのまま、そっと、かっぱえびせんの袋を静かに閉じる。






2015/08/26

台風一過の秋の空。まだ八月なのに夏はもうどこかへ。秋が長ければ長いほどうれしい。季節の変わる那須をふっと思い出す。肌寒くなり立ての、朝晩シャツを一枚羽織るこの季節はやっぱり一番いいなぁ。